しかし先頃、米・マサチューセッツ工科大学(MIT)でこれまでにない画期的な宇宙ステーション用のトレーニングマシンが開発されたのだ。ジムにあるエアロバイクのようなマシンに腰をかけてペダルを漕ぐと、無重力の空間をまるで360度回転のジェットコースターのように内側からグルリと回転する構造になっている。ペダルを漕ぎ続けて回転を続けていけば、遠心力で重力が発生し、地球と同じ1Gからさらに強い1.4Gほどの重力を受けながらバイク運動ができるのだ。
「Gizmag」の記事より
これまでは、宇宙空間でどれほど運動しても循環器系の機能回復は難しかったが、このマシンを使った運動を適切に行なうことによって一定時間“地球環境”に戻ることができるため、筋力や骨密度の低下の抑止はもちろん、血圧などの循環器系の機能低下も抑えることができるという。