経済産業省資源エネルギー庁が、2014年度に日本海の新潟県上越沖で次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」の掘削調査を計画していることが22日、分かった。
日本海では、比較的浅い海底下で「表層型」と呼ばれるメタンハイドレートの存在が確認されているが、政府が掘削調査を行うのは初。資源の少ない日本にとって貴重な国産エネルギー資源になる可能性があり、資源エネルギー庁は今後3年をかけて日本海側における資源量の把握を集中的に進める方針だ。
資源エネルギー庁は、13年度から日本海側でのメタンハイドレートの本格調査に着手。これまでに上越沖と石川県能登半島西方沖で存在が見込まれる有望な地形を225カ所発見している。掘削調査は、上越沖で見つかった有望地点を中心に行う計画で、海底を数十~100メートルドリルで掘り、メタンハイドレートを採取する。これにより層の厚みや質などを確認し、資源量の詳細な把握に役立てる。
掘削調査には、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が保有する最新鋭の海洋資源調査船「白嶺(はくれい)」を使用する。