福島第1原発 廃炉へ険しい道のり あふれ出す水と格闘続く (1/3ページ)

2014.1.17 05:57

増え続ける汚染水に対応し増設が進む「溶接型」の貯蔵タンク=1月15日、福島県大熊町(代表撮影)

増え続ける汚染水に対応し増設が進む「溶接型」の貯蔵タンク=1月15日、福島県大熊町(代表撮影)【拡大】

  • 福島第1原発の4号機

 未曽有の事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所では、東日本大震災から3度目の冬を迎え、原子炉内に残った燃料をクレーンでつり上げ、安全な共用プールに移す作業が本格化。廃炉作業は一歩ずつ前へ進み始めた。東電は15、16の両日、同原発を日本記者クラブの取材団に公開した。その一員として現地を取材した。

 随所に惨事の爪痕

 15日の同原発一帯の気温は一時氷点下の肌寒さ。あいにくの曇り空だったものの、目の前に広がる太平洋は3年前の大津波がまったく想像できないような穏やかさだった。だが、岸壁近くでは随所に惨事の爪痕が残り、大量にあふれ出す水との格闘が続いていた。

 記者を乗せたバスが原発の構内に入ったのは午前10時半ごろ。約1時間半、構内を巡った。

 行程の半ばを過ぎると、震災による事故で大きく損傷した1~4号機の原子炉建屋が目に入る。中でも、4号機は原子炉建屋の上部が水素爆発で吹っ飛んだが、現在は鉄の構造物に覆われている。

岸壁近くでは、さびて泥だらけになった自動車がひっくり返ったまま

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