静岡でサクラエビ初競り 前年の10倍以上、近年にない豊漁

 
初競りにかけられるサクラエビ=4日朝、静岡市の由比漁港

 国内では駿河湾だけで漁が行われているサクラエビの初競りが4日、静岡市清水区の由比漁港であった。3日夜に沖に出ていた漁船84隻が前年の10倍以上となる約22トンを水揚げ。身も大ぶりで、関係者は豊漁に沸いた。

 静岡市によると、サクラエビ漁は春と秋の2回行われる。春漁は4月1日が解禁日だったが、天候不良で休漁となっていた。由比港漁業協同組合の宮原淳一組合長は「昨年の産卵量が多く、久しぶりの大漁。この勢いが続いてくれれば」と顔をほころばせた。

 この日は1箱(約15キロ)3万9413円で取引された。春漁は6月7日まで。

 近年は不漁が続き、平成12年に年間2千トン以上あった水揚げ量は、900~千トンにとどまっていた。