2017.6.29 05:58
東海道新幹線の新型車両「N700S」のイメージ(JR東海提供)【拡大】
JR東海は28日、2020年度に東海道新幹線に投入する予定の新型車両「N700S」のデザインを発表した。先頭車両は従来のN700系に比べて両端のふちを立たせたシャープな形にして空気抵抗を低減。ヘッドライトが従来よりも2割大きくなり、発光ダイオード(LED)を採用して視認性を向上させた。
試験車両を来年3月に完成させ、走行性能や安全性などを確認。東京五輪・パラリンピックが開かれる20年度から営業運転を始める予定。
JR東海によると、先頭の形状を変えると空気の流れが整うため、走行時の抵抗が減ってエネルギー効率が良くなるほか、トンネル進入時の騒音や最後尾の車両の振動が抑えられるという。
外観は白地に青い帯でこれまでの東海道新幹線と同じだが、先頭車両の帯の先端のデザインをS字状にした。
室内も改善。これまで普通席では原則窓側にしかなかったコンセントを全席に設置。停車駅に近づくと荷棚が明るくなって乗客への注意喚起となるほか、車内に設置してある案内表示の画面を拡大して見やすくした。
記者会見した柘植康英社長は「大きく進化した。機能としては最高のものが出来上がった」と述べた。