誕生して20年 バンダイの新作「たまごっち みくす」が示す“原点と戦略” (2/3ページ)

2017.5.6 16:07

バンダイが20周年を記念して開発した「たまごっちみくす」
バンダイが20周年を記念して開発した「たまごっちみくす」【拡大】

  • 「たまごっちみくす」について話し合うバンダイの開発チーム。中央下がリーダーの木次佳織さん
  • バンダイの初代「たまごっち」(C)BANDAI,WiZ

 これまでは、育てたキャラクターが結婚して生まれた子供は親に全く似ていなかった。新製品では遺伝子が引き継がれる。キャラクターは幼児期、反抗期、思春期、フレンド期と成長するが、幼児期は父親似、フレンド期は母親似など親の特徴を引き継いでいく。

 育て方によってキャラクターは変わり、数千万以上のパターンがある。

 たまごっちの主要販売ターゲットは小学生の女の子。木次氏は「遺伝の意味をどう伝えるか悩んだ」という。そのため、キャラクター家族の写真を撮影できるようにしたり、20世代まで遡(さかのぼ)って家系図で自分の育てたキャラクターのルーツを確認できるようにしたりした。

 例えば、目が祖父母と似ているといった楽しみ方もできる。家系図の導入で、小学生でも感覚的に誰と似ているのか分かるよう工夫を凝らした。

 通信機能を使って友達同士で端末をつなげば、アイテム交換や互いのたまごっちが「行き来」できる。互いのたまごっちが結婚したら、どんな子供が生まれるのか占う遊びも加えた。

 木次氏は21~24年にもたまごっちの企画を担当。今回で2回目だが、開発で一番苦労したのは「数千万以上のキャラクター確認だった」と振り返る。キャラクターはコンピューターで作成するが、最後は人の目による確認が必要で作業に膨大な時間がかかった。

“初代”購入の親も子供と一緒に楽しめる

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