スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」を展開するガンホー・オンライン・エンターテイメントは8月30日、ゲームの一大市場の米国を攻略するために新たなアクションゲームを年内に導入する考えを明らかにした。
売上高の9割弱を占めるパズドラに依存した「一本足打法」からの脱却が狙い。爆発的にヒットしている「ポケモンGO」などとの競争が激化している中で、収益源の拡大を急ぐ。
新ゲームは、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」向けの「レット・イット・ダイ」。基本プレーが無料で、ゲームを有利に進めるためのアイテム(道具)に課金する仕組みはパズドラと同じ。ただ、敵を倒しながら武器や防具を調達して進むゲームには過激な場面が盛り込まれており、幅広い世代が楽しめるパズドラとは内容で一線を画す。
ガンホーの2015年12月期連結売上高は1543億円と、前期より10.8%減った。パズドラ関連の売り上げが減ったのが響いた。
森下一喜社長は、米国のゲーム市場に関して「日本のものをそのまま導入しても受け入れられない」と指摘。米ロサンゼルスで新ゲームの体験イベントを開いたところ「評判が良いので手応えを感じている」と語った。(ニューヨーク 共同)