配信開始から10日間が過ぎた「ポケモンGO」。“怪物級”の人気ゲームが業界の勢力図を塗り替えるのは必至で、スマートフォン向けゲームを手がけている会社への影響が注目される。現時点では各社とも影響を否定するが、利用者が他のゲームにかける時間を減らす可能性があり、海外でポケモンGOの配信が始まって以降、株価は下落傾向だ。一方で、ポケモンGOはゲームに関心がない利用者も呼び込んでおり、市場拡大の好機と期待する声もある。
日本のスマホ向けゲームで最大のヒット作とされる「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が、1000万ダウンロードを達成したのは配信開始から約1年後。しかし、ネット行動分析サービスのヴァリューズによると、ポケモンGOの利用者はわずか3日間で1000万人を突破したという。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長は、「影響はみられない」と、パズドラなどの利用動向に変化がないと強調。「(外を歩き回るポケモンGOと)遊び方が違う」と指摘した。