売り場を減らしたのに、業績回復 なぜ崎陽軒のシウマイはバカ売れしているのか (5/8ページ)

2017.4.8 16:10

60年以上前に発売された「シウマイ弁当」は、なぜいまも売れ続けているのか
60年以上前に発売された「シウマイ弁当」は、なぜいまも売れ続けているのか【拡大】

  • なぜ横浜駅で「シウマイ」が誕生したのか
  • 売り場を減らしたのに、なぜ崎陽軒のシウマイはバカ売れしているのか
  • 1950年、横浜駅にシウマイ娘が登場
  • シウマイ娘は小説や映画にも登場した
  • 1954年に発売された「シウマイ弁当」を復刻。いまと違って、エビフライなどが入っていた

 「真空パックシウマイ」が誕生

金田: 次に「シウマイ弁当」を発売することに。1954年(昭和29年)のことですね。

土肥: 「シウマイ」を発売したときにはあまり売れませんでしたが、「シウマイ弁当」はどうだったのですか?

金田: 「シウマイ」の認知度が広がったこともあって、発売当初から弁当の売り上げは好調でした。その後も順調に売れていく中で、1967年(昭和42年)に発売した「真空パックシウマイ」が好評でした。横浜名物として「シウマイ」は売れていましたが、日持ちのいい商品ではありません。お客さんからは「遠くに住んでいる人にお土産として持って行きたいけれど、日持ちのいいモノはないの?」といった声がたくさんありました。

 常温で長期保存ができる商品はできないか。当時、真空の技術は普及していませんでしたが、メーカーさんと一緒に共同で開発することに。完成後、どういう商品名にするか2代目社長が検討したところ、「真空」という日本語と、「パック」という英語と、「シウマイ」という中国語を使ってみてはどうだろうかということで、「真空パックシウマイ」が誕生しました。

土肥: えっ、ちょっと待ってください。真空とパックをかけあわせて、「真空パック」という言葉をつくったということですか?

金田: はい。「真空パック」という言葉……いまでは広く使われていますが、実は崎陽軒が最初に使いました。

土肥: な、なんと。ちなみに、商標登録は?

金田: していません。

土肥: うーん、もったいない。

「せっかく買ったのに」お客さんの意外な声

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