ただ、グループ内では本業から離れた事業の創出は難しく、新規事業で多角化を進めるためにはユニークなアイデアを持つベンチャー企業との協業が不可欠だ。
東京メトロと手を組むCrewwの伊地知天社長は「ベンチャー企業にとって鉄道会社は、独自の技術や製品、サービスのテストマーケティングに最適」と強調する。今後も鉄道各社によるベンチャー企業支援の動きは広がりそうだ。(松村信仁)
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■鉄道各社のベンチャー企業支援の取り組み
・東京メトロ
Crewwと共同でベンチャー企業向け新規事業創出プログラムを実施
・東京急行電鉄
単独で同プログラムを実施。受賞企業などと資本業務提携も
・相模鉄道
高島屋と共同で同プログラムを実施
・阪急電鉄
梅田スタートアップファンド1号を組成し、子育て支援ベンチャーなどに出資
・西日本鉄道
ITベンチャー対象の事業計画コンテストを実施
・JR東日本
ユーグレナ子会社などのベンチャーファンドに拠出