新電力各社はユニークな商品で大手電力との差別化をアピール。東急沿線エリアの住民をターゲットにする「東急パワーサプライ」(東京)は東急カードのポイントが貯まったり、ケーブルテレビの利用料が割り引かれるなどの特典を付けた。ガスと電気のセット割引が好調な東ガスもメニューの充実を検討する。
新電力の攻勢を受け、関西電力が1日から新たな値下げプランを始めるなど、大手電力と新電力のシェア競争は今後も激化必至とみられる。
さらに、来年4月に始まる都市ガス小売りの全面自由化も追い風となりそうだ。日本総合研究所創発戦略センターの瀧口信一郎シニアスペシャリストは、「ガス自由化が始まることで新電力のサービスも多様化し、消費者の認知度も高まっていく。初年度から2年間で10%程度のシェアに達するのではないか」と“相乗効果”に期待感を示している。