ローソンが東京電力管内の約3千店の電力契約を、料金が割安な新電力会社に切り替えることが26日、分かった。三菱商事と共同で設立したMCリテールエナジー(東京)が9月から順次、電気を供給し、料金は年間で数億円減る。電気使用量は年約5億キロワット時と、一般家庭の約15万件分になる。
コンビニ業界では9月1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合し、ローソンは店舗数で業界2位から3位に転落する。負担感が増す電気料金を見直し、加盟店の経営を支える。東電以外の地域でも大手電力と新電力を比較し、より安い方を選んでいく。
MCリテールエナジーは4月の電力小売り全面自由化に合わせ、東電管内で「まちエネ」のブランドを掲げて参入した。電気料金に応じてローソンで使えるポイントやクーポンがもらえるのが特徴で、ローソンを宣伝の拠点と位置づけている。