コンビニエンスストア大手3社の2016年3~5月期決算(単体)が11日、出そろった。3社とも国内チェーン全店の売上高は過去最高だったが、営業利益はセブン-イレブン・ジャパンが増益を確保したのに対し、ローソンとファミリーマートはそろって10%の減益となった。
セブンイレブンは、いれたてコーヒー「セブンカフェ」や主力の弁当やおにぎりなどの販売が好調で、売上高は前年同期比5・4%増の1兆1003億円。営業利益も0・4%増の583億円でいずれも3~5月期で過去最高となった。
ローソンも売上高は過去最高となったが、店舗の改装費や加盟店支援の経費などがかさみ、営業利益は減益だった。ファミリーマートも売上高は過去最高だったが、昨年12月に吸収合併した中堅チェーン「ココストア」のブランド転換の費用など新規出店の費用がかさみで営業減益となった。
コンビニ大手3社の3~5月期単体決算
セブン-イレブン・ジャパン
売上高 1兆1003(5.4)
営業利益 583(0.4)
最終利益 -
ローソン
売上高 4958(3.2)
営業利益 137(▲10.4)
最終利益 76(43.3)
ファミリーマート
売上高 5177(5.9)
営業利益 92(▲10.9)
最終利益 24(▲34.9)
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス。売上高は国内チェーン全店売上高。セブンイレブンは最終利益は公表せず。