コンビニエンスストアのレジのそばで販売する代表的な商品であるチキン商品の競争が激化している。今年はファミリーマートの「ファミチキ」が発売10周年、ローソンの「からあげクン」が30周年を迎える節目の年のためだ。業界首位のセブン-イレブン・ジャパンも交えた大手3社は工夫を凝らした商品をそろえて、精算時の“ついで買い”を促し、消費者の取り込みを図っている。
ファミマは7日、ファミチキの発売10周年を記念した発表会を東京都豊島区の本社で開いた。ファミチキは2015年度に2億8000万個を販売した看板商品の1つ。改良が頻繁に行われるコンビニの商品では異例で、10年間味を一切変えていない。上田準二会長は「若い世代に一定のファンがいるので、味は全く変えない」と強調する。
今回は10周年記念の商品として、通常のファミチキに加え、14日から発売する甘辛味と、7月から販売するだし醤油味の3種類をそろえた。新しい味で、比較的手薄な女性や40代以上の取り込みを狙う。