春節の休暇を前に、訪日中国人客の「爆買い」を狙う百貨店やコンビニエンスストア各社の動きが活発になっている。昨夏以降、中国経済の減速傾向が鮮明になっているが、「来店状況をみると、それほど大きな影響はないのではないか」(三越伊勢丹ホールディングス)として、今年も熱い視線を送る。
今年の正月三が日の免税売上高が前年同期比150%と伸びた西武池袋本店(東京都豊島区)は3~16日、「春節お祝いフェア」を開催。人気商品の拡充に加え、期間中は朝礼メニューに中国語のあいさつや接客用語の唱和を導入し、おもてなしを図る。「期間中の売り上げは前年比25%増、来店客数は40%増を目指す」と意気込む。
コンビニ大手のローソンは5日から店舗に設置したATM(現金自動預払機)で、中国で普及するクレジットカード「銀聯カード」の取り扱いを開始する。ATMの利便性を高め、店舗の集客につなげる考えだ。