ベトナムで、コンビニ大手のローソンが日本に留学予定の学生にコンビニ業務を指南する研修所を開いた。レジ打ちや接客の基本を身に付けてもらい、すぐに店頭で働ける人材を育てる狙い。人手不足に悩むコンビニ業界が、外国人従業員を確保する必要に迫られていることが背景にある。
「いらっしゃいませ。ポイントカードはお持ちですか」「画面のタッチをお願いします」
首都ハノイのビルの一室。コンビニを模した部屋で、制服を着たベトナム人の若者が客役の講師を前に日本語で接客を実演する。ローソンが6月から実施している研修の一環だ。
「温かいものは分けましょうか」「お箸をお付けしましょうか」。敬語を交えたやりとりは、日本人の従業員とそれほど変わらない。
研修を受けるのはベトナムの日本語学校で学び、日本への留学が決まった学生。「客とやりとりすることで、日本語の上達にもつながる」と、コンビニでのアルバイトを希望している。