「三度目の正直」と安堵…　ＭＲＪ米国到着に拍手と歓声

　三菱航空機が開発を進める国産初のジェット旅客機ＭＲＪ（三菱リージョナルジェット）が２８日夕、米西部ワシントン州の滑走路に着陸すると関係者は手をたたいて喜び、一様に安堵の言葉を口にした。

　「三度目の正直だ」という感想には実感がこもっている。８月に米国への飛行を試みた際は機器の異常が原因で２日続けて離陸後に引き返した経緯があるためだ。現地でＭＲＪを待ち受けたのは三菱航空機や日本政府の関係者ら約１００人。白く輝く機体を見つけると「来た、来た」と歓声が上がった。

　到着後、ＭＲＪは放水のアーチをくぐり、格納庫の前で駐機。機体から出てきたパイロットは両手を振って歓声に応えた。三菱航空機の幹部は報道陣に「働く者全員が非常に感動している。開発の１ページなので、しっかり飛行試験を行い、開発を進めていきたい」と気を引き締めた。（共同）