三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が26日、米国で本格的な飛行試験を行うため、米ワシントン州に向けて愛知県営名古屋空港を離陸した。8月下旬にも飛行を試みたが、機器の不具合で2日続けて引き返し、約1カ月遅れで3度目の挑戦となった。
目的地は米ワシントン州のグラントカウンティ国際空港で、北海道やロシア、米アラスカ州を経由し、数日で到着する計画だ。この日は、MRJ試験1号機が午後1時半ごろに名古屋空港を離陸。最初の経由地となる北海道の新千歳空港へ向かった。
1号機は8月27日に米国への飛行に臨んだものの、離陸直後に空調の異常を示す表示が出たため名古屋空港に戻った。機体を整備して翌28日も離陸したが、同様のトラブルが発生し、再度引き返した。