マツダのカラーデザイナーに聞く 「とにかく独自性を」「会社の思いを色で表現」 (3/6ページ)

2016.9.11 07:12

マツダのカラーデザイナー・岡本圭一氏と、マシーングレーに塗装されたアクセラ
マツダのカラーデザイナー・岡本圭一氏と、マシーングレーに塗装されたアクセラ【拡大】

  • ソウルレッドに塗られた(手前から)CX-3、ロードスター、デミオと、新色マシーングレーで塗装されたアクセラ
  • 「マツダ=赤」マツダがこれまで発表してきた、赤色のプロダクションモデル

--イメージ通りにいかない色は。

 「難しい色は、どこを目指すかによって変わってきます。いま私がやりたいことは、とにかくマツダの独自性を出すこと。そうなると、どれも難しいんです。『クルマの塗料とはこういう質感なんだ』と割り切れば、顔料のバリエーションも多くてやりやすいとは思いますが、私はどんな色域であってもマツダの独自性を表現したいと思っています。そうでないと、お客さまには新鮮に映りません。そう考えるとソウルレッドは難しかったですね。マシーングレーに至っては、赤より色味がない分、そこは本当に質感勝負なんです。それができない限り独自性は出ないと思っていたので、そこでまたハードルが上がりました」

 「今後、例えば白やシルバー、ブルーもやるとしても、少し色味を変えただけではお客さまには伝わらないと思います。こっちのほうが少し赤いよねと言っても、たぶん響かないと思うんです。いまは世の中にいろんな色があるので、質感表情や新質感を目指さないといけないのですが、実を言うと『次、どうしよう』といった感じなんです。ソウルレッドやマシーングレーを出したので、お客さまの期待も大きいだろうなと…」

 「マニアックな領域に入ろうとしている自分が怖い」

 「やはりマツダの『魂動』の世界観は大切にしたいのですが、特別な色が揃ったとしても、我々のメッセージが分かりにくいのでは、という気もしています。マツダの方向性を示唆できるような色目や質感にこだわりたいという思いがあります。けっこうマニアックで、とても難しい領域に入ろうとしている自分が怖いんです(笑)」

マツダの“ソウルカラー”だから…赤に対する強いこだわり

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