2016.8.31 07:25
NTTは、伊豆諸島全島に光ファイバー網を敷設し、2017年度から最大毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットの高速インターネット接続サービスを開始する。東京都の島嶼(とうしょ)5村6島情報通信基盤整備事業として取り組むもので、既に敷設済みの大島、三宅島、八丈島と合わせ、伊豆諸島9島全域で高速インターネット接続サービスが利用可能となる。自治体が島民向けに光回線を敷設する計画もあり、観光客誘致に加え、遠隔医療や防災情報提供など島内生活の利便性向上も期待できそうだ。
事業は4、5年かけてNTT東日本が利島、新島、式根島、神津島、御蔵島、青ケ島に海底ケーブルを敷設する計画だ。第1期の16年度は三宅島~御蔵島~神津島を整備する。陸上部分の回線敷設工事は9月にも着手し、10月から海底ケーブルを敷設する計画で、予算は25億円。
2期以降は(1)神津島~式根島~新島(2)新島~利島(3)八丈島~青ケ島と順次整備していく方針で、4期の総事業費は約92億円に上る見通しだ。