顧客が自由に見て回るスタイルに変更し、中価格帯の商品を中心に「気軽に入りやすい店」(久美子社長)を目指す大塚家具は苦戦が続く。今月3日には2016年12月期(単体)の業績予想を下方修正して、最終損益が16億円の赤字(前期は3億円の黒字)と6年ぶりの赤字に転落する見通しを発表した。接客方法の変更で現場の社員が混乱したほか、昨年5月や11月に行ったセールの反動で売り上げも伸び悩む。
古巣の苦境に勝久氏は「今の大塚家具のやり方では厳しい」と分析する。創業の地での直接対決で、勝久氏と久美子氏の経営路線とその手腕が問われることになる。