ケタ違いの資産誇る大富豪たち なぜチャリティに熱心なのか? (1/3ページ)

2016.6.4 17:06

ザック・ラッセル氏●ラッセル投資グループの創業者一族でラッセル・ファミリー財団の役員。慈善団体「ネクサス」顧問。財団評議会次世代タスクフォースのメンバーとしても活動する。

ザック・ラッセル氏●ラッセル投資グループの創業者一族でラッセル・ファミリー財団の役員。慈善団体「ネクサス」顧問。財団評議会次世代タスクフォースのメンバーとしても活動する。【拡大】

 ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット……ケタ違いの資産を誇る大富豪たちは慈善活動に熱心だ。税金対策や名誉欲のほかに、彼らが他人のためにお金を使う本当の理由とは。

 ブッシュ家からホテルオーナー家系まで

 大富豪にとってチャリティとは、財産を守るための大事な手段のひとつであり、寄付金控除を受けることに大きな意味がある。

 ただし、それだけが彼らのチャリティのすべてではない。たとえば現在30兆円を超える資産を運用するラッセル投資グループの創業者一族、ザック・ラッセル氏。コンサルティング会社を経営する傍ら、ラッセル・ファミリー財団やネクサスなどの慈善団体で中心的役割を果たす27歳であるが、ラッセル氏の慈善活動から見えてくるのは「家族の価値」と西欧の上流社会に根付く「高潔な精神」である。

 物心つくころから、家族の慈善活動、地域への奉仕活動、寄付行為を当たり前のものとして見てきたラッセル氏には、利他的な慈善活動がごく自然に人生の一部となっている。

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