ニッポン放送は25日、インターネット上のコンテンツ(情報の内容)提供会社、グレイプ(横浜市港北区)を同日付で買収したと発表した。コンテンツの拡散や広告媒体として同社のサイトを活用し、グループ事業との相乗効果を狙う。
グレイプは2000年3月に設立。自社サイトのほかフェイスブックに注目度の高いコンテンツをアップして高いアクセス数を獲得し、広告媒体としても活用する「バイラルメディア」の運営が主力事業。ニッポン放送は同社株式を旧経営陣などから100%取得し、社長など役員を刷新した。取得額は未公表。
社長には25日付でニッポン放送プロジェクトの中島恒雄取締役相談役(66)が就任した。
バイラルメディアは、会員制サイトの拡散力を利用して注目度の高い動画やテキストなどのコンテンツをアップし、メディアとしての影響力を高めるビジネスモデル。グレイプは、ユーザー数1200万、月間ページビュー3800万件に上る。
ニッポン放送はグレイプのバイラルメディアとしての拡散力を活用して、グループ関連コンテンツの普及を目指す。