携帯電話料金の引き下げを指示した安倍晋三首相の発言で、通信各社がスマートフォンの通信料金をめぐり揺れている。
安倍首相は11日、経済財政諮問会議で「携帯料金などの家計負担の軽減は大きな課題だ」と述べ、通信料引き下げなど負担軽減の方策を検討するよう高市早苗総務相に指示した。高市氏は29日、首相の発言を受けて12月の軽減策とりまとめに向けた有識者会議を来月19日に開くことを明らかにした。
大手通信3社も独自で値下げを敢行している。11日にau(KDDI)とソフトバンクが5分以内の通話に限り話し放題となるプランを通話時間に制限のない従来のプランよりも1000円安い月額1700円で提供すると発表し、ドコモも追随した。KDDIの田中孝司社長は新型iPhoneが発売された25日、東京・新宿にある直営店でのイベント出席し、「安倍首相も喜ぶのでは」と述べ低料金プランをアピールした。