大手通信キャリアより安い料金でスマートフォンを使える「格安SIMカード」の競争が激化している。そんな中、プラスワン・マーケティングが7月15日に発売したFREETEL(フリーテル)ブランドのSIMカードが激戦区であるヨドバシカメラの販売数でトップになった。価格競争に注力するだけでなく消費者の立場に立ってサービスを展開する戦略が奏功したようだ。
夏休みの終盤、多くの人で賑わったヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京千代田区)。最高級機種も展示される1階のスマホ売り場で、来店客の多くがSIMフリーのスマホのコーナーで足を止める。彼らが手に取るのはFREETELの「プリオリ2SP」などの中級機だ。
売り場を担当する石川健人さんは大手キャリアの販売戦略と消費者の求めるもののずれが大きくなってきたと指摘する。
「大手キャリアは高価格帯のハイスペック機を中心に販売しているが、すべての消費者がスマホに4K動画撮影などを求めているわけではない。機能は基本的なものだけでいいという方が格安のSIMフリースマホを選ぶようになってきている」