国内のインターネット通信量(受信時)は今年5月平均で前年同月比53.5%増の毎秒4.4テラ(テラは1兆)ビットに達し、過去最高の伸び率だったことが29日、分かった。官公庁や企業が公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」装置を積極的に設置したことなどで、オフロードと呼ばれるスマートフォンから固定通信網へのデータ量が急増したためとみられる。
5月の1カ月間に国内外の主要インターネット接続事業者(ISP)から集計した総通信量を基に総務省が推計した。
スマホの普及によって映像コンテンツなどのダウンロードが急増しており、電波の混雑緩和や通信料金軽減のためワイファイ需要が大きく伸びた。政府が外国人観光客向けに接続装置の設置を推進していることもワイファイ利用を後押ししている。
スマホ利用者が情報量の多いコンテンツをワイファイ経由でインターネットからダウンロードする利用形態が一般化したことで、固定通信網のデータ流通量が急激に増えたもようだ。