大手コンビニエンスストアが、中堅コンビニを囲い込む動きを活発化させている。業界2位のローソンは31日、関東を地盤とする中堅のスリーエフ(横浜市)と資本業務提携に向けた協議に入ったと発表した。3位のファミリーマートも、東海などで展開する中堅のココストア(名古屋市)の9月中の買収を目指している。首位を独走するセブン-イレブン・ジャパンの追撃態勢を整えるには規模の拡大が欠かせないと判断しているためだ。
ローソンとスリーエフの発表によると、ローソンがスリーエフに5%程度を上限に出資する。出資額は数億円となる見込み。10月中に提携の詳細を決める。両社はプライベートブランド(PB、自主企画)商品の開発や仕入れを共同で進め、コストを削減する。スリーエフ店舗は、ローソンには転換しない。
国内のコンビニ店舗数が5万店を超える中、コンビニ各社の新規出店余地は狭まりつつある。