【トップは語る】セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO 鈴木敏文さん (2/2ページ)

2015.8.21 05:00

 --インターネットと実店舗を融合する「オムニチャネル」を今秋稼働させる

 「われわれは10年も前から検討してきた。多くのグループ企業があり、その商品がどこでも注文が可能となり、自宅へ配送される。あるいは近くのセブン-イレブンへ取りに行き、そこで返品も可能になる。世界初の試みだ」

 --グループではイトーヨーカ堂の改革が課題だ

 「流通のあり方は大きく変わってきた。(総合スーパーの)イトーヨーカ堂を含め、スーパーは売り手市場だった過去の経験を捨てきれていない。改革は一生懸命やっているが、時間がかかる」

 --プライベートブランド(自主企画商品、PB)の「セブンプレミアム」の販売が伸びている

 「PBは安いことが前提となるが、価格だけではなく、質でも競争に耐える商品が必要だと考え、PB革命を起こした。それが支持されている。今は『安かろう悪かろう』では通用しない」

【プロフィル】鈴木敏文

 すずき・としふみ 中央大経卒。東京出版販売(現トーハン)を経て1963年ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)入社。78年セブン-イレブン・ジャパン社長。92年イトーヨーカ堂社長。2005年9月から現職。長野県出身。

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