国家情報院は、2013年に、発売から半年程度しかたっていなかったサムスン製のスマホ「ギャラクシーS3」の分析をハッキングチームに依頼。同社とプログラムの購入を代行した企業との電子メールを調べたところ、「(韓国側がS3の)音声録音が可能かどうかの確認してほしい」との依頼と「S3が届いたので、すぐにテストをする」と応諾したやりとりが含まれていたという。
S3は世界中で購入できた製品だったが、あえて韓国モデルを送ったことで、盗聴の対象が韓国内のユーザーだったと推察されている。
さらに「ハッキング・チーム」の従業員同士のメールなどから、ギャラクシーの新型が発売されるたびにハッキングプログラム開発が要請されていたことが明らかになり、最新の「ギャラクシーS6」も対象になっていた可能性が出てきた。
このほか、ギャラクシータブレット2やサムスンSHV-E250S(ギャラクシーノートII)などへのハッキングも必要とする内容がメールで確認されたという。