JR東日本、JR東海、JR西日本のJR上場3社の2015年4~6月期連結決算が30日出そろった。北陸新幹線の開業効果や、景気回復を受けた観光、ビジネス需要の好調が寄与し、3社とも売上高と全ての利益段階で4~6月期として過去最高を更新した。
JR東日本、JR西日本は3月に開業した北陸新幹線が増収に寄与。JR東が125億円、JR西は76億円の増収効果があった。JR東海はビジネス、観光需要を取り込み、東海道新幹線が好調。「米映画テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を訪れる観光客が増えた」という。
このほか、訪日外国人客の増加も各社の運輸収入を押し上げ、JR東は10億円、JR西は5億円の増収効果があった。16年3月期の通期業績予想では3社とも売上高、最終利益で過去最高を見込んでいる。
■JR上場3社の2015年4~6月期連結決算(売上高/営業利益/最終利益)
JR東日本 6879(4.5)/1369(12.7)/792(19.2)
JR東海 4144(4.2)/1576(15.1)/973(16.7)
JR西日本 3413(8.3)/ 510(32.9)/296( 5.4)
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%