過去には商品名で争い
サントリーとアサヒは過去にも法廷で争ったことがある。14年6月、サントリーの発泡酒「スーパー〈マグナムドライ〉」などの商品名をめぐり、アサヒが販売する主力ビールの「スーパードライ」に似ているとして、商品名の使用差し止めを求めたのだ。
これに対し、サントリーは「信用を傷つけられた」として、アサヒを相手取り損害賠償を求めて逆提訴したが、両社は15年3月に和解。サントリーが「スーパー〈マグナムドライ〉」を「Super〈マグナムドライ〉」とするなど、商品名の表記を変更することで決着した。
ただ、今回は製品の名称ではなく、肝心な中身の成分にかかわる内容が争われている。法廷闘争の行方によっては、味や飲み応えなど製品そのものに影響を与えそうだ。そうなれば、両社の商品戦略や業界のシェア争いにも波及する可能性がある。
その意味で、第2回の口頭弁論は5月11日に開かれる予定で、業界関係者の注目を集めている。