今やビール大手が相次ぎ商品を投入しおり、サントリーの推計によると、21年に500万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった市場は、26年には1640万ケースに拡大した。
また、ノンアルは「ビール類と違って酒税がかからず、利益率がいい」(業界関係者)こともあり、若者のアルコール離れなどでビール市場が縮小するなか、新たな稼ぎ頭として期待が大きいのは確かだ。
この有望市場は、サントリー傘下のサントリービールは首位を走り、26年にオールフリーを720万ケース販売した。ただ、2位につけるアサヒもドライゼロを630万ケース売り上げ、猛烈に追い上げており、顧客争奪戦は激しくなる一方だ。
こうした販売競争が訴訟の背景にあったとみられている。