百貨店大手4社が2日発表した1月の売上高速報は既存店ベースで、三越伊勢丹を除く3社が前年実績を下回った。訪日外国人客向けの免税売り上げや富裕層向けの高額品が好調だったが、昨年4月の消費税増税にともなう駆け込み需要の反動減などがあり、全体を押し下げた。
三越伊勢丹は、前年同月比0.4%増と7カ月連続でプラスを確保。訪日客向けが好調な三越銀座店など、主要3店が全体を押し上げた。ただ、消費増税前に販売が伸びた家具など一部の商品では、落ち込みもみられた。
高島屋は1.4%減で2カ月連続マイナス。訪日客向けの免税売上高が前年同月比3倍に増えたほか、宝飾品や時計などの高額品が大きく伸びた。
J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は1.3%減で5カ月連続のマイナス、そごう・西武は1.6%減と3カ月ぶりのマイナスだった。