そごう・西武は28日、西武池袋本店でお歳暮ギフトセンターをオープンし、お歳暮商戦が本格スタートした。今年は4月の消費税率の引き上げ後、消費の回復がもたつき、中元商戦も低迷。消費者は、より自分の好みにあった商品を厳選して購入するようになっており、各社とも「こだわり」に知恵を絞って購買意欲の喚起をはかっている。
西武池袋本店は「価値ある商品をお試しいただくことを徹底する」(加藤弘センター長)といい、試食できる食品を前年の2倍となる60種類に増やして、納得した上で商品を買ってもらえるようにした。
また、親しい人に直接手渡す「パーソナルギフト」が増えていることから、持ち帰れる商品を大幅に増加。食材にこだわり、「塩」に着目して、岩塩で塩漬けしたポークや塩ラーメンなどを販売する。
消費の二極化傾向にも対応し、「5000円より下の低価格帯と、1万円より上の高価格帯の品ぞろえを1割ずつ増やした」(そごう・西武)という。
高島屋も28日、新宿高島屋から順次、関東地区での店頭受け付けを始め、全国各地の食材などを販売している。最近の消費傾向として「1万円以上の商品も売れている」といい、この価格帯も充実させている。
三越や伊勢丹、大丸、松坂屋などほかの百貨店でも、今月末から来月初めにかけ順次、店頭での受け付けを始める。