シャープなど労組の対応焦点 足並みの乱れ懸念 (1/2ページ)

2015.1.30 05:10

 電機連合が中央委員会で正式決定する2015年春闘の方針を受け、日立製作所など電機大手各社の労組は、月6000円のベアに相当する賃金改善の要求を決める。一方、15年3月期の連結業績予想で最終赤字に転落する見込みのシャープなど昨年、統一闘争を離脱した企業の労組の対応が焦点。足並みの乱れが懸念される。

 統一闘争を特徴とする電機連合の傘下労組は、横並びのベア要求を行う見通し。ただ、企業の業績悪化で、同じ水準の要求ができない労組は統一闘争を離脱し、個別に交渉することになる。昨年はシャープとパイオニアが離脱した。

 電機大手の業績は08年のリーマン・ショックや薄型テレビの苦戦で大きく落ち込んだが、ここ数年は回復傾向にある。電機連合がまとめた大手12社の15年3月期業績見通しでは、営業利益の合計で20.6%増(前年は18.3%増)、最終損益は10.2%増(同8.2%増)と、業績改善が進んでいる。

しかし、「暗雲が立ちこめてきた」

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