帝人は15年度、事業部ごとに分社化。炭素繊維をはじめとする高機能繊維やヘルスケア、アパレルまで多くの事業がある。事業部制はそれぞれの現場ごとに迅速に経営判断ができるのが強みだが、横のネットワークが機能しにくくなった面もある。
こうしたなか、同社コーポレートコミュニケーション部は「組織の横のつながりが生まれるなど社内FA制度がより効果を発揮するようになってきた」と話す。
自らの意思でチャレンジ
帝人には年2回、人事部宛の所定の用紙に自分の希望部署を記すことができる自己申告制度と呼ばれるシステムもあるが、必ずしも社員が希望通りの職場で働くことができるとは限らない。
また、他部署を希望する社員が優秀であるほど、所属長は部下を手放したくないのが本音だ。