【BUSINESS HACKS】
「セクハラ勧告を受けた男性は、大抵、驚いてぽかーんとされます」
企業内ハラスメントのアドバイザーとして、延べ1500件以上の相談を受けてきた行政書士の中田孝成さんは、男女間の認識にかなりの温度差があることを指摘する。
「はっきり『ノー!』と言えないタイプや、立場の弱い女性がセクハラを受けるんです。ですから、派遣社員の被害が多いですね。ノーと言わないのは、単に契約を更新してもらえないと困るからです。それなのに『イエスなんだ』と解釈するのが間違いなのです」
たとえ恋人同士だったとしても、女性の心変わりを認めず失敗する男性も多いという。
「問題の多くは、もともと交際していたカップル間なんです。つきあっている時に、毎日一緒に帰っていたとします。でも、ある日別れた。それなのに男性は『彼女がちょっとすねてる』くらいに考えて、次の日も次の日も出口で待っている。女性からすれば、それは迷惑なストーカー行為だし、だんだん恐怖や憎しみに変わっていくんです」