この挫折経験が「経営者の資質は、挫折とジャッジ(経営判断)の回数で測られる」が持論の永守氏に評価された。
永守氏は会見でも「これが(評判の悪さ)が業績を悪化させて株価を下げるとどう言われるかという挫折の経験ですわな。ただ必ず実力が評価していただけるときがくる」と期待する。
本人次第
「『三顧の礼』をもって迎えた人物。通常の経営者ならデビューを強行するところだが、さすが永守さんは人の意見を聞く耳を持っている」
ある業界関係者は、今回の永守氏の判断についてこう指摘する。
永守氏は日本電産を一代で精密小型モーター世界最大手にのしあげたカリスマ創業者。得てしてワンマンになりがちだが、株主や顧客らステークホルダー(利害関係者)の意見を聞く柔軟性があるという評価だ。