NTTが7日発表した2014年9月期の中間連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比9.5%減の5909億円で4期連続の減益となった。海外事業の売上高が同29%増(為替影響除く)の7475億円と伸びたが、稼ぎ頭である携帯電話事業のNTTドコモが減収減益と不振だったことが響いた。売上高は同2.0%増の5兆3736億円だった。
携帯電話事業は、定額通話や小容量のデータ通信プランへの移行が予想以上に進み、ドコモの営業利益が同15.5%減の3995億円にとどまった。一方で、クラウドサービスやデータセンターなどの海外事業は好調で、前期より約1900億円の増収だった。
通期業績は期初予想を大幅に下方修正し、営業利益が1200億円減の1兆950億円(前期比9.8%減)、売上高も1900億円減の11兆100億円(同0.8%増)とした。