賞与の増加や賃金のベースアップが中小企業よりも大きい大企業が集中する都市部と、地方の購買力格差は大きく広がっている。このため都市部では「値ごろ感は必要だが、価値のあるものを求める消費者が増え、購入商品の価格帯が上がっている」(大手コンビニ幹部)。
コンビニ業界では、首位のセブン-イレブン・ジャパンがハイペースな出店攻勢を続けており、2位のローソンは規模の拡大だけでは対抗できない。そこで、音楽CD販売のHMVジャパンやシネマコンプレックスのユナイテッド・シネマなど、一見コンビニとの関連性が薄い事業も手中にし、消費の多様化への対応を急いできた。(平尾孝)