中国では政府のインフラ投資を軸にした下支え策で成長鈍化に歯止めがかかったが、全国的に住宅価格の値下がり傾向が続くなど景気は勢いに欠ける。新車販売の伸び悩みを受け、日産は在庫調整で7月の中国生産を前年同月比約2割減らした。
国慶節などの休日がある秋から旧正月を控えた年末にかけ、中国では新車需要が増える。進出企業からは「販売店への来店客は減っていないが、秋に向けて様子見の客が増えている」との声も出ている。
こうした中、ホンダが年末に向け中国仕様のスポーツ用多目的車(SUV)「ヴェゼル」を投入するなど、各社は巻き返しを狙う新車投入が相次ぎそうだ。