ソニーが31日発表した今4~6月期の連結決算は、昨年11月に発売した新型テレビゲーム機「プレイステーション4」の世界での販売好調と、不動産販売などの益出しにより、最終利益は前年同期比8.6倍の268億円となった。
しかしテレビやパソコン事業を分離・撤退するなど事業環境は引き続き厳しいとして、通期(2015年3月期)の最終赤字500億円との予想は据え置いた。
売上高は5.8%増の1兆8099億円、営業利益は96.7%増の698億円。前期(2014年3月期)は最終赤字が1283億円だったが、第1四半期は営業利益、最終利益とも黒字だった。
事業別では、ゲーム・ネットワーク部門が43億円の営業黒字に転換したが、期待の携帯電話部門は逆に27億円の営業赤字となるなど、全体的に苦戦が続いている。
4~6月期の益出しとしては、品川区の本社土地売却益を営業利益段階で148億円立てたほか、スクウェア・エニックス・ホールディングスの株式売却益48億円も含まれる。