【開発物語】布団クリーナー「レイコップRS」 梅雨に悩む日本人の声を反映 (4/7ページ)

2014.5.26 05:00

布団クリーナー「レイコップRS」。カラーは2種類ある

布団クリーナー「レイコップRS」。カラーは2種類ある【拡大】

  • RSのダストボックスは円形を採用して透明窓を広げ、中身にたまるゴミを見やすくした
  • 韓国の玄関口・仁川国際空港近くにあるブカンセムズ本社=仁川市
  • RSを開発した新舘俊輔さん、李誠晋さん、営業部門の三沢郁子さん、和田信彦さん(右から)=東京都港区
  • レイコップは家電量販店の売り場でも存在感が増している=横浜市港南区のヨドバシカメラ京急上大岡店

 レイコップは、国内家電量販大手の店舗にはほぼ並ぶ。取り扱う店舗数は1700店に上り、現在主流の布団乾燥機の代わりに購入する世帯を着実に掘り起こせば、日本の掃除機市場での存在感が高まりそうだ。

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 ■使い勝手 細部にまでこだわり

 ≪TEAM≫

 レイコップの主力機種「RS」の開発は、日本と韓国の2つの拠点で進められた。東京・赤坂の高層ビルの一室にあるレイコップ・ジャパン側の新機種開発チームが製品の企画や新たに採用するべき機能の絞り込みといった上流工程を担う。韓国・ブカンセムズ側のレイコップ研究所が設計図の作成や試作機の組み立てなどの下流工程を担当した。日韓両国で開発に携わったのは20人に上り、2005年から始まったレイコップ開発の中で最大規模となった。

 開発責任者・李誠晋さんを交えて日本で12年9月に始まった開発会議は連日のように行われ、半日かけることもあった。ほとんど外出できず昼食や軽食は近くの飲食店から出前をとる日々だったという。

 開発パートナーとして外部から参加した新舘俊輔・レイコップ・ジャパンブランドマネジャーが自分の会社に戻ることができたのは、李氏がブカンセムズに出勤する週の初めだけ。新舘さんは「自分の会社の部下に『まったく出社しない』と不満を言われた」と苦笑する。李氏の開発者としてのこだわりは細部にまで及んでいた。

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