消費者庁、指針見直しへ
宅配弁当の業界団体、日本弁当サービス協会の夏目広専務理事は「消費者庁はもうちょっと現場の声を聞いていただきたい」と訴える。案がまとまるまで約1カ月。「あまりに拙速」との批判が業界内に渦巻く。
1月に東京都内で開かれた意見交換会でも業界側から「ニジマスは白身の魚という印象」といった見直しを求める意見が相次いだ。
こうした声を受け、森雅子消費者行政担当相は今月7日、「(表示と実態に)差がなければ違反ではない」と述べ、サーモントラウトを使った弁当に、単に「サケ弁当」と書くだけなら問題ないとの見解を示した。消費者庁は「誤解を招いた」として指針案を見直す方針だ。