お弁当屋さんから「シャケ弁」が消えてしまうかもしれない。全国のホテルや百貨店で相次いだ食材虚偽表示問題を受け、消費者庁がメニューの食品表示のガイドライン案を作成。その中で、シャケ弁当などで使われる「サーモントラウト」について、「シャケ(サケ)」や「サーモン」と表示するのは問題があると指摘しているためだ。外食業界は「現場は困惑を通り越して混乱している」「このままでは宇治金時や鴨南蛮(かもなんばん)も使えなくなる」と反発している。
「唐突な印象」現場困惑
ホテルのレストランメニューに端を発した虚偽表示問題。その影響が町の食堂や弁当店にも及んでいる。
その一例がサーモントラウトだ。消費者庁が昨年12月に公表したガイドライン案では、不適切な表示例として「サーモントラウト」を挙げ、「サーモン」と表示するのは、景品表示法上、問題になるとした。