2014.1.31 06:50
フィットネスクラブの市場規模が4100億円前後で頭打ちの状況が続く中、現状打破を目指す大手各社の路線の違いが鮮明になっている。「コナミスポーツクラブ」を運営する最大手のコナミスポーツ&ライフが、価格破壊も辞さない割安プランの拡充で需要開拓を図るのに対し、他社は24時間使える小型施設を用意するなど、多様な設備を持つ総合型とは別のアプローチで会員獲得を狙う。市場飽和への危機感は高まるものの、異なる戦略の成否はまだ見えない。
規模生かす作戦
「挑戦的な姿勢は評価する。ただ、効果があるのか、お手並み拝見だ」。大手クラブの幹部は、コナミスポーツが2013年7月に打ち出した新料金体系を警戒しつつも一定の距離を置く。
スタジオやジム、プールを備える従来の総合型では無制限で利用できるフリープランの会員が多数を占めてきた。料金は首都圏で月額1万円前後が平均的だ。これに対しコナミは新料金体系で利用回数に2、4、8回の上限があるプランを追加。2回の「無理せず隔週」プランは3255円からと半額以下で済む。