ところで、「ボリュームたっぷりで甘さ控えめ」のスイーツというのは、設計が難しいという。甘すぎると食べ飽きてしまうからだ。「俺のシリーズ」再登場では、味のきれや新鮮な食感といった、最後まで飽きさせない工夫が凝らされている。
「俺のチーズケーキ」はきれを追求して、2桁の試作品がつくられた。スパイスやお酒など複数の素材が試され、最終的にはある洋酒が、舌にくどさを残さない隠し味となった。
「俺のチョコクッキーシュー」は、厚いチョコレートをクッキシューにかけ、かじると「バリッ」と感じるぐらいの強い歯応えがある。
3人に1人が女性客
ここにきて、男性向けスイーツの「市場が変わってきた」(高岡さん)という。俺のシリーズを発売した10年ごろと違い、男性向けと銘打った商品でも女性がためらわずに購入しているからだ。