コンビニエンスストア国内3位のファミリーマートは15日、店舗数が1万店を突破した。今後はスケールメリットを生かしてプライベートブランド(自主企画、PB)商品の開発を急ぎ、来年2月末までに現在の品目数より20%余り増やす。
目指すのは、主婦やシニアを客層として取り込むこと。業界の枠を超えた消費者の奪い合いが加速するのは必至だ。
「メーカーへの影響力という点で、規模の経済は重要」。ファミマの中山勇社長は同日の記念セレモニーで、1万店の“大台突破”に相好を崩した。全量買い取りによってメーカーからの仕入れ原価を低く抑えるPB商品を充実させるためには、販売量を確保するための店舗数が鍵となるからだ。
業界首位セブン-イレブン・ジャパンは、食料品など約1900のPB商品をそろえ、2位ローソンは直営農場からの生鮮品などを前面に打ち出すことで、女性やシニア層の新規顧客獲得を図っている。