日本とインド両国はエネルギー分野で官民が協力して海外での天然ガス資源開発や共同調達を進めることで合意した。25日に安倍晋三首相が訪印して行われる首脳会談で共同声明に盛り込む。これに合わせて三井物産は24日、インド国営の石油天然ガス公社(ONGC)と国内外の天然ガス資源の共同開発やインド国内のガス関連事業で戦略提携する覚書を締結。また中部電力は来週後半にもインドガス公社(GAIL)と米シェールガスの共同調達で合意する見通しだ。
中部電は共同調達
世界の2大液化天然ガス(LNG)消費国が手を組むことで調達先多様化を進め、価格交渉力を武器に調達価格の引き下げで安定調達を目指す。安倍政権には、中韓との外交関係が悪化するなか、エネルギー協力などでインドとの関係を強化し、中国を牽制(けんせい)する狙いもある。