「松下電器」中国で看板外さぬ理由 パクリ業者に悩むパナソニック (1/5ページ)

2014.1.20 06:00

巧妙化する模倣品生産の手口

巧妙化する模倣品生産の手口【拡大】

 パナソニックは平成20年に松下電器産業から社名を変更したが、中国の現地統括会社の漢字表記社名だけはいまでも「松下電器(中国)有限公司」を使っていることは日本ではあまり知られていない。

 同社は昭和62年、日中間で初の大規模な合弁企業を北京に設立するなど関係を築いてきたこともあり、現地で知名度の高い松下の名を残した経緯がある。ただ一昨年の反日デモで襲撃され、神通力も揺らぐ。それでも中国での社名変更はないといい、関係者は「松下を明け渡せばパクリ業者が堂々と本家を名乗る」と打ち明ける。

 中国での松下

 「いまだに標的にされた理由が分からない。松下として狙われたのなら中国に対する態度を考え直さないといけない」

 パナソニック関係者は、こう嘆く。

 昨年9月、中国の反日デモが暴徒化し、山東省や江蘇省のパナソニック工場も襲撃された。戦後いち早く中国に工場進出し、その近代化に協力するなど「特別な関係」を築いてきたとの思いのあった関係者に衝撃を与えた。

幸之助氏は「できる限りお手伝いします」と応じた

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